金コラム
2025年9月8日(月)更新
新値足が増えれば買い推奨
石塚行雄(岡地アナリスト)
国内金 日足

前回は最高値更新へ向けて準備完了。
29日月末買い推奨とした。
期待通りに月末16283円で引けて5日終値17088円と805円高の大幅高となります。
上昇理由はいくつもございますが一番大きいのはFRBのクック理事の住宅ローン不正疑惑に対して8月25日にクック氏を解任すると発表した事。
それを受けて本来、FRBが1913年に設立されて以降、大統領による理事解任は前例がなく、FRBの独立性が損なわれかねないとの懸念から今後もトランプ大統領のFRBへの介入が続く事で利下げの要求という流れが連想され、一連の報道から一気にNY市場へ資金流入となった事が最高値更新のエネルギーになっていると考えられます。
取組高は国内安値を付けた8月20日が43万枚で9月5日が49万枚。
今年最大で59万枚までの流入がございますのでまだまだこれからと言っても過言ではないでしょう。
NY金 週足


今後の期待は4月から保合いをしていたNY市場が最高値更新や三角保合い上放れとなった事からしてもここから大きな期待感が出ております。
前回の三角保合い上放れから15週間の約4ヶ月で700ドル上昇をサンプルとするならば三角保合いの抵抗ラインが3480ドルを基準とした単純計算で目標価格帯4180ドルとなります。
これはJPモルガンやゴールドマンサックスなどの大手投資銀行の試算した目標価格帯4000ドルとなります。ポジショントレーダーはポジションが無くなると買いづらくなりますので、維持しないリスクより高値で買うリスクを取るべきと考えます。
現在、新値足7手目、基本線は新値足が増える毎にコツコツ買い増し推奨と思われます。