白金コラム
2025年6月23日(月)更新
山高ければ、谷深し
田栗満 (岡地アナリスト、日経CNBC出演、週刊エコノミスト寄稿)
白金 週足(国内)

NY白金は、2021年2月16日に付けた高値1348.2ドルに迫る1343.4ドルまで上昇を見せている。特に豊富な地上在庫を受けて2年連続の供給不足でも900ドル~1000ドルのレンジを続けてきたが、JM社、WPIC、メタルズフォーカスの3年連続の供給不足の予想を受け、見直し相場を続けている。
特に金価格の上昇で割高な価格に変化した事から中国の金投資需要が後退し、割安な白金へシフトする動きが加速し、宝飾需要も伸びを見せている。
またトランプ大統領が進める相互関税を受け、白金現物は関税の恩恵を狙ってロンドン市場からNY市場へ現物の移行が続き、ロンドンのリース市場では品不足が拡大し、一時25%までリースレートが上昇を見せている。
その状況下で大阪取引所の期近6月限にスクイズと見られる動きを示すと白金価格は上昇を強める値動きに期先4月限は昨年の高値5482円を上回り、5548円を試すもイスラエルのイラン核施設の攻撃が始まり、5238円まで下値を試すも買い戻しの動きを強め5902円まで期先4月限は踏み上げている。
しかし期近6月限の商いも終わり、踏み相場も落ち着きを見せると徐々に下げだすと、米国軍はイランの核施設へB2爆撃機7機を使った空爆を行い、中東における地政学的なリスクの高まりが強まると見られ、景気商品には悪影響となる可能性が強まると思える。
その事で今週に高値を出した白金標準先物が、16日にイスラエルがイランを攻撃して安値が出た5238円を再度試すのか注目され、基調は1301円の踏み上げた価格の修正を行う値動きに注目した方が良いと思われ、黄金比で示す0.382が5405円、0.5は5251円となる事から、新甫6月限が発会し下値を模索する値動きに注目するのが妥当に思える。
過去のアドバイザーコラム
過去のアドバイザーコラムについてはこちらをご確認ください。
2025年6月16日(月) | 国内新値足1手ずつ確認して買い提案 |
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2025年6月9日(月) | 4900円以下でロングポジションのエントリーを待つ |
2025年6月2日(月) | NY金取組高46万枚越えと国内金取組高減少となれば買い提案 |
2025年5月27日(火) | 調整後の5000円を狙う白金標準先物 |
2025年5月19日(月) | NY金シグナル国内金取引量増減の確認が取れしだい買い提案 |
2025年5月12日(月) | 5月に発表されるJM社 PGMレポートの需給予測に注目 |
2025年4月30日(水) | 安値確認済みも慎重に行くなら5/7中国人民銀行金残高発表を待つ |
2025年4月18日(金) | 2025年5月に発表されるJM社のレポートでもWPIC同様供給不足が指摘されるか? |
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