金コラム
2025年5月19日(月)更新
NY金シグナル国内金取引量増減の確認が取れしだい買い提案
石塚行雄(岡地アナリスト)
NY金日足

前回は5/7中国人民銀行金残高発表待ちとした。
発表は4月も約2t増加の発表となりこれで6ヶ月連続の増加となった。翌日5/8に国内金市場は15843円と史上最高値更新となったものの午後からは一転して中国と貿易などに関する高官協議を行うと発表し、対立緩和期待が中国人民元などアジア通貨の下げにつながりドルが上昇しNY金価格が失速。
その後は両国の貿易問題を巡り10─11日にスイスのジュネーブで行った閣僚級協議で、相互に発動した関税率を115%ポイント引き下げることで合意。経済・貿易関係に関し協議を継続するメカニズムを構築するとした。
トランプ大統領の事前のSNSにより“80%程度“の数字でハードルが決まってしまった為、マーケットは大幅な歩み寄りと解釈しされて、ドル円は148.50円までドル高円安が進行。NYダウも1000ドル越えの強さを見せました。逆に金は関税戦争緩和という解釈や節目の価格帯を下回った事によって大幅に売られる展開となり8日NY高値3448ドルから15日3123ドルまで大幅下落となった。
国内金日足

その価格帯は国内市場の実線陽線でのトレンドラインでもあった為、買い提案としたが600円安を見てしまうと反発を確認したいという発言も多く見られた。
翌日は朝方400円高で寄ってくるも引けは250円高と週末も重なり様子見気分となっている。今週のポジショントレーダーは現時点ではNY取組は44万枚と全く変化無し、国内は増加中ですので価格上昇後の減少(ヤレヤレ)待ちやNYストキャスティクスダブルクロスオーバー発動となれば買い提案とさせて頂ければと思います。