金コラム
2025年6月2日(月)更新
NY金取組高46万枚越えと国内金取組高減少となれば買い提案
石塚行雄(岡地アナリスト)
国内金(保ち合いのパターン)

前回はNY金市場ストキャスティクスダブルクロスオーバー発動や国内は価格上昇後の取組高減少(ヤレヤレ)などのサインを確認してから買い提案とさせて頂いた。
NYダブルクロスオーバーは19日発動となり国内20日寄付15134円、30日月末15350円と約200円の上昇。現状は22日~30日まで保合い中となります。上値重く、下値固くと見えますが最近の傾向は上抜けする事が多いように思われます。
色々なテクニカル要素が重なり、買われ過ぎのオシレータが売り転換の中で新値足は陽転中。
上値が重く見えて買いポジション解消や値下がり期待の売り新規など売買が交錯している状態。29日木曜日にトランプ関税が違法判決など関税問題の恩恵を受けている金の下げ材料が確認されて短時間で50ドル近く売られる場面もございました。
振るい落としも入ったように感じますが国内取組高は変わらず。
NY金(取組高)

NY金市場は23日に取組高458000枚まで増加して、このまま46万枚となれば高値を目指す展開を期待しましたが29日には429000枚と大幅な減少。
仮想通貨が高値更新でそちらに流入したという見方など報道されておりますが基本的には国内金価格の上昇時のお金の流れはNY市場で流入(取組高増加)の国内流出(取組高減少)が大きな上げパターンです。
NY流出減少の国内変わらずですと保合い変化無しとなってしまいます。
形はいつ保合い上放れしてもおかしくない状態で整っておりますがお金のバランスが形に入ってません。
ポジショントレーダーはNY市場の取組高の確認として46万枚オーバーは買い、出来れば同じ時間帯で国内は上抜け+取組高減少が好ましい。もしくは6月7日の中国人民銀行による金準備高の発表を待って増加であれば9日から買いスタートのご提案と考えます。