白金コラム
2026年1月19日(月)更新
関税要因の後退で高値追いが抑えられるか・・
田栗満 (岡地アナリスト、日経CNBC出演、週刊エコノミスト寄稿)
国内白金 週足

2022年プラチナやパラジウムは商務省が重要鉱物に指定し、昨年は銅に関税を課すと発表し、銀は重要鉱物の指定を受けている。
そのため大手投資銀行は、ロンドン市場からNY市場へ銀やプラチナなどの現物を移動させて関税に備える動きを続けてきた。
その動きはロンドン市場におけるリースレートの1ヶ月物金利を大幅に押し上げており、先週で18%と高い水準を維持するなど欧州におけるプラチナの品不足を物語っている。
しかしトランプ大統領は、レアアース(希土類)やリチウムなど重要鉱物について、当面関税を課さないことを選択し、グリア米通商代表部(USTR)代表とラトニック商務長官に対し、「(重要鉱物の)輸入が米国の国家安全保障を損なう恐れがないよう、輸入を調整するため、貿易相手国と交渉に入る」よう指示している。
特にトランプ大統領は4月に訪中を控えており、ここで重要鉱物に関税を課す事は昨年秋に中国と合意したレアアースの対米輸出規制の1年間の延期という合意を損ねてしまう恐れがあり、また11月には中間選挙も控えるなど、対中国の関係を損なう事を避けた可能性が高い。
そのため重要鉱物に関税を課す要因で銀や銅、プラチナにパラジウムなど買われた経過を考慮すると、今回の決定は重要鉱物の指定を受けた商品価格の高値追いが目先は抑えられる要因へ結び付く可能性は高まると思える。
ただ記載した様にロンドン市場のリースレートは18%と非常に高い貸出金利を維持しており、大手投資銀行の2026年のプラチナ価格の予測でも3000ドルを示唆するなど、価格の見直し相場は続くと思われる。
そのため白金標準先物でも、3年連続の供給不足を受け4桁の価格から5桁の価格へ移行した状況であり、今回の要因を機に10000円を割り込む値動きが起こった場合は、ロングポジションを構築するチャンスに思え、日々300円以上の値動きを見せているボラティリティが高い値動きだけに好機を待つのが重要になると思える。
過去のアドバイザーコラム
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| 2026年1月13日(火) | 国内高値更新は新規買い |
|---|---|
| 2026年1月5日(月) | 3月まで9000円~11000円の往来相場の白金標準先物 |
| 2025年12月29日(月) | 大納会終値成行新規買い |
| 2025年12月22日(月) | 2026年、白金標準価格も3桁から4桁10000円に時代へ |
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| 2025年12月8日(月) | 2028年まで見直し相場は続く・・ |
| 2025年12月1日(月) | 12月上昇確率70%・三角保合い上放れ・月曜日成行新規買い |
| 2025年11月25日(火) | 2026年も供給不足の改善は望めないため、8250円超えに備える |
| 2025年11月17日(月) | 内外金にトレンド系指数の買いシグナル発動・国内金月曜日:陽線確認後の買い提案 |
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| 2025年11月4日(火) | NY金の出直りと国内金月曜日:陽線確認後の買い提案 |
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| 2025年10月6日(月) | 新値足が増える毎に買い継続も目先18600円でポジション調整 |
| 2025年9月29日(月) | 2008年の高値を更新した白金標準先物・・ |
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| 2025年9月16日(火) | WPIC第2四半期PGM需給報告を受けて |
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| 2025年8月18日(月) | 供給不足の状況は変わらずも、レンジ内での値動きとなるだろう |
| 2025年8月12日(火) | 月末買いから中国人民銀行の金準備高増加の流れで買い継続 |
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