白金コラム
2026年6月1日(月)更新
「Tuesday taco」に備える
田栗満 (岡地アナリスト、日経CNBC出演、週刊エコノミスト寄稿)
国内白金 週足

ニュースサイト・アクシオスは、米国とイランの停戦延長とイランの核開発に関する交渉開始のための60日間の覚書で27日に合意に達したが、トランプ大統領は合意は急がないと発言し、トランプ大統領は「数日間考える時間が欲しい」と伝えている。
しかし週末にホワイトハウスで行われたシチュエーション・ルーム(作戦司令室)で会議を開いたが、約2時間協議したものの、ニューヨーク・タイムズによると結論は下さなかった。
そのため今週の市場は「合意間近」から不確実性が高まり、ネガティブな反応を見せる可能性が高まると思われる。
特に原油価格は、WTI原油先物が一時94.32ドルまで高値を試し、合意に向けたポジティブな思惑から週末には86.47ドルまで下げている。米国債でも金利は4.532%まで上昇したが、原油価格の下落で4.428%まで低下している。
また白金標準先物は、合意間近で9,952円まで戻りを見せたが、2度に渡る米国とイランの交戦の勃発で逃避の動きに抑えられ、目先の安値を下回ると9,385円まで下値を模索したが、週末の合意に向けた思惑で9803円まで戻しており、ネガティブな動きに再度下値模索の値動きには注意が必要に思える。
ただ今月開催されたロンドン・ウィークでは、JM社、WPIC、メタルズフォーカスが発表したプラチナ需給報告では、各社とも3年連続の供給不足を示唆するなど、需給要因では白金標準先物の価格は4桁の時代は終わり、5桁の時代へと変化してもおかしくなく、米国とイランの停戦協議の覚書の合意が示される様であれば、10,000円を回復した値動きを見せて来る可能性は高まると思える。
特にトランプ大統領の言動には注意が必要であり、市場がネガティブな動きを示すと「TACO」ると見られており、市場は覚書の署名を行われると思惑を強めた週末だけに、ネガティブな値動きを見せた場合は、9,600円以下を売り込む事は避けた方が良いと思える。
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