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白金コラム

2026年3月30日(月)更新

需給に勝るものなし

田栗満 (岡地アナリスト、日経CNBC出演、週刊エコノミスト寄稿)

国内白金 日足

イスラエルや米国がイラン指導部を標的にした空爆を行った事から2月28日からイラン戦争が勃発している。その開戦から1ヶ月を経過した状況で、開戦時のダウ平均先物は48,903ドルから1ヶ月後で45,310ドルまで下落し、米国10年債も3.945%から4.428%へ金利は上昇(債券価値は下落)するなどリスク逃避の動きを強めている。

また為替市場では、ドル円で156.04円から160.22円へ逃避買いからドル高の動きを見せている。特にリスク逃避先のNY金価格は、5,296.7ドルから4,524.3ドルまで下落し、またNY白金も2,373.5ドルから1,875.9ドルまで下落している。
中国広州のプラチナ先物も623.75元から493.05元まで下落している。

特に市場は、分散投資を示すも記載した様にすべての投資先でリスク逃避の動きを強めており、分散投資のリスクが表面化した状況である。そのため市場は「マネー イズ ベスト」の動きを強めており、何処で下げ渋る転換を示すか注目される動きに思える。

ただ週末のイスラエルや米国のイランの核関連施設や製鉄所への空爆でイランとの協議は進展しない状況へ追い込まれ、またイエメンのフーシ派が参戦を発表した事から、戦争の長期化の懸念から原油価格は大きく上昇するなど混迷を強めている。

特に通常であれば中東における地政学的なリスクの高まりは、原油価格を押し上げインフレ懸念が高まる事から、通貨の価値低下から金がヘッジの役割を見せるが、今回は原油価格の高止まりでインフレ懸念の高まり受けた、利下げ観測の後退に、金利高のドル高を受けて、NY金価格は戦争勃発から772.4ドルの下落を行っている。

中でも利下げ観測で金価格を押し上げていた要因の一つである金ETFも減少し、中央銀行の金買いもトルコは原油高の悪影響を受け自国通貨リラ防衛のため外貨準備高の金保有を60トン売却するなど金の神話が崩れている。

特に白金価格も金価格の下落に戻りが抑えられ白金標準先物は、12,000円を超えられず、一時8,478円まで下値を模索するなど、2月の安値である8,662円を下回る値動きを見せている。ただ金に存在しない白金の需給バランスは4年連続の供給不足が指摘されている様に、「需給に勝るものなし」の格言も存在する様に4桁は行き過ぎた価格水準に思える。

過去のアドバイザーコラム

過去のアドバイザーコラムについてはこちらをご確認ください。

2026年3月23日(月)米メジャーSQも終わり換金終了は買い方針
2026年3月16日(月)信用逃避で10000円の攻防
2026年3月9日(月)イラン攻撃を受けて買い方針継続
2026年3月2日(月)価値の見直しは続く・・
2026年2月24日(火)中東情勢緊迫化を受けて買い方針継続
2026年2月16日(月)10,000円以下は買いの域か
2026年2月9日(月)引き続き、為替介入を警戒しながら上昇期待
2026年2月2日(月)一時的な利益確定の動きであり、4桁は買い・・
2026年1月26日(月)為替介入を警戒しつつ安値買いスタンス
2026年1月19日(月)関税要因の後退で高値追いが抑えられるか・・
2026年1月13日(火)国内高値更新は新規買い
2026年1月5日(月)3月まで9000円~11000円の往来相場の白金標準先物
2025年12月29日(月)大納会終値成行新規買い
2025年12月22日(月)2026年、白金標準価格も3桁から4桁10000円に時代へ
2025年12月15日(月)月曜日陽線確認後成行買い
2025年12月8日(月)2028年まで見直し相場は続く・・
2025年12月1日(月)12月上昇確率70%・三角保合い上放れ・月曜日成行新規買い
2025年11月25日(火)2026年も供給不足の改善は望めないため、8250円超えに備える
2025年11月17日(月)内外金にトレンド系指数の買いシグナル発動・国内金月曜日:陽線確認後の買い提案
2025年11月10日(月)2026年に10000円を狙う白金標準先物・・
2025年11月4日(火)NY金の出直りと国内金月曜日:陽線確認後の買い提案
2025年10月27日(月)年末に向けて、需要の後押しもあり強気相場の継続
2025年10月20日(月)新値足が増える毎に買い推奨は継続
2025年10月14日(火)WPIC・JM社・メタルズフォーカスなど需給予想を行う3社が3年連続の供給不足を予想
2025年10月6日(月)新値足が増える毎に買い継続も目先18600円でポジション調整
2025年9月29日(月)2008年の高値を更新した白金標準先物・・
2025年9月22日(月)新値足が増えれば買い推奨は継続
2025年9月16日(火)WPIC第2四半期PGM需給報告を受けて
2025年9月8日(月)新値足が増えれば買い推奨
2025年9月1日(月)9月10日のWPIC第2四半期PGM需給報告待ち
2025年8月25日(月)納会・発会を控えている為、29日月末買い推奨
2025年8月18日(月)供給不足の状況は変わらずも、レンジ内での値動きとなるだろう
2025年8月12日(火)月末買いから中国人民銀行の金準備高増加の流れで買い継続
2025年8月4日(月)価格と在庫の相関関係を受け再度5686円割れへ

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