白金コラム
2026年5月18日(月)更新
2026年のプラチナは供給不足は続く
田栗満 (岡地アナリスト、日経CNBC出演、週刊エコノミスト寄稿)
国内白金 週足

NY白金が1オンスあたり2,000ドルを下回っている。特に米中首脳会議を受け、市場は和平交渉に進展期待を高めていたが、会談ではホルムズ海峡が話題に挙がるも、協力を得る事は出来ていない。そのためホルムズ海峡の長期に渡る閉鎖が継続する懸念が高まっている。
そのため中東の石油供給がどれほど早く正常化するかに対する疑念が高まり、世界的に債券利回りが急上昇した一方で、米国ドルは上昇を続け、貴金属の金価格は利回りと米国ドルが低い時に強含みとなる傾向があるため、これにより金価格はさらなる圧力を受け、白金価格に波紋している状況である。
しかしロンドンで開催されるプラチナ・ウィークを控えた週末に、ジョンソンマッセイ(JM社)は、PGMマーケットレポート2026を発表し、堅調な工業利用と制約された鉱山供給を受けて、今年もプラチナ需要が再び供給を上回ると指摘し、2026年のプラチナ需給バランスは317,000オンス(9.8トン)の供給不足を予想し、2024年の559,000オンス(17.3トン)の不足、2025年の951,000オンス(29.4トン)の不足と合わせて3年連続の供給不足を示唆している。
ただJM社は、中東での紛争が続いていること、米国の貿易政策に関する未解決の問題、そして資源ナショナリズムの高まりにより、PGM需要の短期的な見通しは不透明であると述べている。
また今年の南アフリカのPGM供給はやや減少すると予想して、ノリルスク・ニッケルの採掘ミックスの変化により生産量が減少する見込みで、ロシアからのPGM供給は今年大幅に減少すると予想している。
18日にはWPIC第1四半期PGM需給報告が控えているが、昨年11月の発表では、2026年は7トンの供給不足を予想していたが、JM社の9.8トンの供給不足を考慮すると、7トンを上回る10トン以上の供給不足が示される様であれば、ホルムズ海峡の閉鎖を受けた原油高:金利上昇の悪影響を受けても、NY白金で2,000ドル、白金標準先物で10,000円を維持する値動きが続くと思え、大阪取引所の白金標準先物の4桁の価格は買い場の域と思われる。
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